北朝鮮経済制裁の発動に下準備を

色んな見解があって拉致問題解決に向けて経済制裁を今発動すべきだとか、あくまでも平和解決とか、どうも落ちつけない雰囲気だ。

わが国の混乱に比べ、北朝鮮には政治家は一人しかいないようなのでこのような混乱は生じていないのだろう。要するに一人を説得できれば成功となる。政治能力の乏しい親の七光なのか、オウムの麻原のような変人なのかよくわからないが、彼に道徳を教える必要がありそうに思う。

まず、拉致して入手した人間は獲物なのか、犯罪なのかということを明らかにしたい。昔アメリカはアフリカから多くの人間をさらって奴隷として使った。これは獲物なのか、犯罪なのか。歴代朝鮮半島は美女を中国に献上したとか、これは商品なのか犯罪なのか。今日本に多く住んでいる在日朝鮮人拉致被害者の末裔なのか、移住民なのか。

世界には色んな考え方があると思う。各国の意見を並べて、北朝鮮の唯一の政治家に示して、彼の考え方が道徳的に異端とする考え方もあるということを教えたらどうだろう。現状ですぐに経済制裁を発令するより、世界中の道徳基準を世界中が学んで、そのあとで発令したほうが日本に協力してくれる国が多くなるのではないだろうか。

諸外国に充分な説明をせず、国内外で意見が分散している中で発令したら、彼には戦争ごっこの言いがかりに利用できそうだとしか思えないのではなかろうか。そして、世界中にひそむ死の商人たちはここで火花が散れば金になると喜ぶのだろう。日本が経済的に追い詰めた分、反対側から応援が入って、拉致問題が解決しないほうが北の政治家にとって都合が良いという事態にならないだろうか。

無能力政治家の支援を中国は困惑しながらしているようだが、そんな支援の仕方で北朝鮮の地は栄えはしない。明治政府が国土とし日本語や道徳を教え、多大の金と人と技術をつぎこんでやっと一時期人間らしい暮らしをさせたことがあるくらいのことで、大変な土地柄だという。だから、下手な政治家でもいないよりはましなのであの地域の人は彼に取って代わろうとしないのではなかろうか。

根本的解決は2国間ではできないと思う。できることなら日本以外の国が彼の教育と支援に当たってもらいたいものだ。今日本がすべきことは、この状況を世界中に一緒に考えてもらって、経済制裁拉致問題によい結果をもたらすと読めるまで世界外交をすることではなかろうか。それは同時に世界平和への貢献にもなるかもしれない。